複数の情熱を持つことが悪いことではない理由

以前、私は何かひとつのことに特化しているアーティストが羨ましくてたまりませんでした。例えば、好きなバンドであろうと、作家であろうと、あるいはビデオ・コンテンツ・クリエーターであろうと。彼らは自分の得意分野を見つけているように見えました。今私が着ている服も、ファッションにとても情熱的な人が作ったものだろうし、この文章を書いているときに飲んでいるカカオも、環境に配慮されたカカオに情熱を持っている会社のものです。彼らは一つのことにすべてのエネルギーを注いでいて、その結果、成功と幸せを手に入れています(少なくとも、そのように見えます)。 でも、私の場合はどうでしょう?私にはたくさんのことに情熱や興味があって、一つを選べない私はダメなのかなと思ったりしていました。

でも、そんな心配は必要なかったのです。

やりたいことは一つに決めなくていい

人間は、たったひとつのことをするために生まれたわけではないからです。さらに言えば、それは才能と創造性を発揮する機会を逃すことです。複数の趣味や関心事を持つことは、あなたをより思慮深い人間へ成長させてくれるだけでなく、多くのことを楽しめるから、とても素晴らしいことが待っています。また、複数の情熱を持つことで、様々なことに挑戦し、人生の行く末を見守ることができる柔軟性が生まれ、一つのことに飽きたら、二つ目の情熱に集中することができます。考えてみて下さい、有名な音楽家が演奏に飽きたり、アイデアが枯渇した場合、それを取り戻すのはおそらくかなり難しいでしょう。もちろん、誰にでも起こりうることですが、複数の情熱を持つことで、少なくとも、これまで興味を持っていた一つのことで成功しなければならないというプレッシャーから解放されるのです。

複数の異なる趣味=1つのユニークな自分

ロックミュージックとヨガ、絵画とロッククライミングなど、複数のことに興味を持つことは、最初は奇妙な組み合わせかもしれませんが、その2つ(または3つ、4つ)を組み合わせて、とてもユニークなものにする方法もあるかもしれません。

スピニングという運動を知っていますか?スピニングとは、派手な照明の部屋で大音量の音楽を聴きながら、固定式のエクササイズ用自転車を使って、音楽に合わせて体を動かすことです。つまり、運動しながらパーティーをすることです。ユニークで楽しい組み合わせであり、それこそが特別なものなのです。

でももちろん、自分の秘密の才能や趣味をすべてかき集めて、それを仕事にする必要はありません。しかしその可能性があることを忘れないでください。

永遠の学生でいること

複数のことに興味があるということは、いつでも新しいことが勉強できます。

私は最近、ビデオ編集に興味を持ち始めました。友人の誕生日に短いビデオを作ったことがきっかけで、ビデオ編集を好きになりました。そしてもっと編集したいと思って、自撮り避けていたのですが、自分を撮影しました。最初は恥ずかしかったのですが、おかげで自分の思ってもみない方法でクリエイティブになることができました。複数の情熱を持っていることは、常に新しいことを学べるという点でプラスです。カメラをセットして自分を撮影し、ビデオの20分間ずっとレンズを見れなかったことに気づいたり、自分の「あのう。。。」という声を編集したり、次はそうならないように頑張りました。失敗しても、何度も何度も挑戦することは、新しい発見がたくさんありました。そして、複数の情熱を持つことで、より頻繁にそれを経験することができるのです。どうか、それを大事にしてください。

罪悪感を抱く必要はない

複数の情熱を持つことは、罪悪感にもつながるかもしれません。長い間、取り組んできたことへの主眼や興味を失い、別の目標を持つことへの罪悪感です。私の場合は、翻訳者になることだけが、この世でやりたいことではないかもしれないと感じたときに、そうなりました。私は自分が何をすべきか、目的を探して生きてきましたが、翻訳をすることで、ようやくそれを見つけたような気がしたのです。数年前までは、それが自分の役目だと思っていましたし、翻訳者であることが自分の目的だと思っていました。しかし、私は翻訳者であるだけでなく、さまざまな分野に情熱を持っていることを否定できないことに気づきました。

実際のところ、目が覚めたときに壮大な音楽が流れていて、魔法のような光が輝いていて、これが天職だ!というような魔法のような瞬間はありません。私たちは学び、進化するためにここにいるのです。自分を制限しないでください。一生をかけて追求するたったひとつの情熱を見つけることは、心地よく、安全で、幸せなことのように思えるかもしれませんが、もしかしたら、このコンフォートゾーンの外にも得るものがあるかもしれません。あなたは一生で多くのことができるのです!

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